江戸時代の安楽死

最近ネットで「安楽死法案を」とかいう話をよくみかける。この場合の「安楽死」とは、孤独死するくらいなら安楽死したい、みたいな意味での安楽死


そこで「蓮華往生」ですよ。


「蓮華往生」とは、希望する人が金属で出来た蓮華の台に乗ると、蓮華の花弁が閉じて、お経を唱えていると、何の苦も無く極楽往生できるという大変すぐれたものでした。これを復活させるべきかも。



でも、実際は蓮の花が閉じたら、下から槍で突き殺されるんですけどね。悲鳴は読経の声にかき消されたという。遺族には遺骨しか渡されないので証拠は残らない。怖いですねえ。


どこでそんなことが行なわれたかというと、谷中の延命院だそうな。
蓮華往生(谷中延命院物語) - 桔梗おぢさんのブラブラJournal


という話があるけれど、実は碑文谷の円融寺かもしれない。
円融寺(えんゆうじ) 目黒区


いや、実は千葉の市原にあった寺かも、
むかしばなし《第三話》:いちはら探訪


いやいや実は…

しかし蓮華往生のあったのは、柏木の長蓮寺だともいい、房州三原の妙光寺だともいい、お互いに謙遜してこのドス黒い歴史を、ほかの寺へ塗りぬけようとしているが、谷中延命院でないことだけは明らかだ。
(「延命院騒動(上)」『新版 江戸から東京へ(一)』矢田挿雲 中公文庫)


都市伝説でしょうね、たぶん。


(追記)山形県にもあった。
⇒のすたる爺の書斎から : <謡曲「鉢木(はちのき)」考 8>
http://nostalz.exblog.jp/11258015