ニコ生シノドス『ホメオパシー​騒動とニセ科学論争の行方』見たよ(3)

今回の話で一番印象に残ったのはなんといってもこれ。


以下書き起こし

菊池「それはともかく、何か言おうとした、何だっけな、あ、そうそう、ネットとかブログとかは、一つやっぱりこうすごく危険ていうか問題になるのは、やっぱりあれですよね。そのー、あの、パターナリズムじゃなくて、さらにそれを超えてバッシングになっちゃうことで、罵倒みたいなことが(笑)、あれって、読む人にはやっぱり伝わらないじゃないですか。で、どうしたら、中身正しいんだけど、伝わらないじゃないですか。そういうのって、たくさんあれば本当にいいのかっていう、疑問で、良くわかんないですよねー。ネット時代の、そのブログ時代の、その正しい、正しいってか、上手い伝え方、てのは、一つは、あんまりよく出来ていないってのが一つなんだけど、それだけじゃなくて、一人が伝えるだけじゃ、一人がそれを守っても駄目で、なんかこう、様々なこう、たくさんこうあって、検索かけると、たとえば、ホメオパシーで検索しなさいって感じだねー、検索かけると、ダーっと出てくるものの中には、なんかこう、なんか罵倒みたいなやつがダーッと出てきた」


荻上「あとグーグル広告ではね、ホメオパシーをお勧めする側が…」


菊池「あれは笑えばいいと思うけれど(笑)そういうのが、どのくらい意味があるかよくわからない。難しいんだよなあ」


荻上「是々非々ですよね、たとえば、たくさんリツイートとかをしていい場合といけない場合とか、簡単に信じちゃいけないんだけどー、簡単に信じちゃいけないというと、リツイート自体が広がらないみたいなこともあったりするので、それはもう、部分部分で判断するしかないと、完全にその…」


久保田「熱しやすく醒めやすい。仕方ないですよね」


菊池「だからね、結局その、ネットは、ネットの言説は、ネットの言説で受け取る、読む側には、読む側のリテラシー要求されるから、それはそれでリテラシー持てばいいんですけど、それは、既存メディアの、えーと、なんていうか、受け手、とはまた違う層になっちゃって、(笑)、なかなかこう広がっていかないのかな」


衝撃的でしたね。菊池誠先生がこんな認識を持っていたとは。


ニセ科学批判批判」と言われているものには、いろいろなのがあるけれど、最も多いのはこういうものだと俺は思うんですけどね。もしも俺なんかが書いたらブックマークに「ニセ科学批判批判」のタグ付けられそうな内容ですよね(ま、滅多にブクマされないんだけれど)。