読書が捗らない

今『神話から歴史へ 天皇の歴史01』(大津透 講談社)を読んでいる。といっても図書館で借りて貸出期間が2週間で、それを延長してさらに2週間、もうすぐ返却日だというのに、まだ全体の3分の1しか読んでいない。最近こんなんばっかで直近で一冊読みきったのがいつだったかも覚えていない。


なぜ、そんなに読むのが遅いのかというと、読み始めてすぐに「その解釈で本当にいいのか」という疑念が湧いてきて、でもまあ、そんなこと考えるから読むのが遅くなるのだ、とりあえず前に進もうと考えはするのだけれど、次から次へと同様のことがあって、遂には一歩も前に進めなくなってしまうからだ。本書は特に独自の説が展開されているわけではなく、近年の研究成果の集大成的なものなのだと思われるから、結局のところ、俺はその「歴史学者の研究成果」に納得いかないところが多々あるというわけだ。プロの主張が間違っていてド素人の自分の考えの方が正しいと考え出したら、その人はトンデモの世界に一歩踏み込んでいるわけだが、それにしても日本史(特に古代史)は隙が大きすぎると、俺は常々考えている。