大河ドラマ「平清盛」での「王家」表現について去年の秋に一騒動があったけれど、放送が始まってまた騒ぎになっている。
でも、この程度のことが日本人の皇室に対する感情に影響を与えることはないと思われる。したがって、これについて批判する主張も、逆に擁護する主張も、どっちを見てもそんな大層な話じゃないだろと思ってしまう。
しかしながら、そういう話とは別に、純粋に歴史好きとして「王家」とはなんぞやということについては、興味を持っている。でも、考えれば考えるほどよくわからなくなってくる。
そもそも「家」とは何ぞやということがよくわからなかったりする。
「王家」という言葉は海外の話ではよく目にするけれど、国内ではあまり使われていない言葉だが、中世の史料には「王家」という言葉が使用されているという。ただし俺は詳しくない。
それよりもよく目にするのは「武家」という言葉だ。よく目にはするけれど意味については深く考えたことはない。ウィキペディアによれば、
日本における軍事を主務とし貴族階級の官職を持った家系・家柄の総称。江戸時代には武家官位を持つ家系をいう。現代では武士一般を指すこともある[1]。
goo辞書によれば、
1 武士の家筋。武門。また、一般に武士の総称。⇔公家(くげ)。
2 室町時代、特に幕府あるいは将軍家をいう。
⇒ぶけ【武家】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
という意味だそうだ。
また「公家」の意味は、
公家(くげ)とは、日本において朝廷に仕える貴族・上級官人の総称。天皇に近侍し、または御所に出仕していた、主に三位以上の位階を世襲する家。
1 朝廷に仕える人々。公家衆。
2 朝廷。朝家。おおやけ。
「―にもかやうの事をあはれとおぼしめして」〈平家・一二〉
3 天皇。主上。
「就中(なかんづく)―専(もっぱら)日吉山王に御祈誓有けるとかや」〈保元・中〉
「武家」にしても「公家」にしても「総称」として用いるとあるが、正直、なぜ「家」という言葉を使うのか俺にはわからない。貴族階級や武士階級が一つの家で暮らしているわけではもちろんないし、同一の血族集団だというわけでもないし。同一の職業集団だから「家」という語を使うのだろうか?
そして、総称とは別に個別の「家」についても「武家」「公家」という語を使う。こっちの「家」の用法は理解しやすいが、前者と同じ語を使うので頭が混乱する。
なんか割と常識なのかもしれないことで悩んでいるようで、恥をさらけ出しているような気がしないでもないけれど…