実在する人物・団体で虚構を作るという手法

現在ネット界で著名なのは「虚構新聞」とあともう一つくらいではなかろうか?ゲリラ的なものではなくて継続的にやっていることに当初から違和感があった。早々に潰れるだろうと思っていたら意外にも今も続いている。こうなってくるとこれでいいんじゃないかという感覚にもなってくるようにも思うけれど、真似するところが出てこないところを見るとそうでもないのかもしれない。


しかし、なぜ実在人物・団体を使って虚構のニュースを流すということが流通しちゃっているんだろうか?


テレビドラマなどでは、どう考えたって実話じゃないだろという話でも「この作品はフィクションです。実在の人物、団体、事件などにはいっさい関係ありません」というテロップを流して、神経質な対応をしている。そういうのに慣れているから、どうしても違和感を持つ。


ただし、虚構の中に実在する人物・団体(歴史上の人物等は除く)を登場させるというのは、梶原一騎原作や水島新司の漫画にあったことで、その後も「がんばれ!!タブチくん!!」などの4コマ漫画があった。けれど、そこで問題になるのは「肖像権」であり、漫画で描かれていることが実話だと勘違いされるというような問題があったという話は聞かない(ただし漫画のイメージと本人を重ねるみたいなことはあったと思う)。


あと思い浮かべるのは「サウスパーク

バーブラ・ストライサンドフィル・コリンズら実在の俳優、著名人やミッキーマウス等の有名キャラクターも時折登場するが、ほとんどが痛烈に皮肉られ、こき下ろされている(ロバート・スミスロニー・ジェイムス・ディオ等、例外もある)。特にシーズン8の12話でネタにされたパリス・ヒルトンは激怒し、法的措置も辞さないとコメントしたことがある。また第12シーズンでは、ブリトニー・スピアーズを題材としたパリス以上の過激な内容のエピソードがある(第2話)。なお、無論著名人の出演は本人が声などを担当したゲスト以外は基本的に無許可である。

サウスパーク - Wikipedia


風刺だから、実話ではないけれど実在人物とある程度リンクしている。感覚的には「虚構新聞」などと似ている感じがする。ただしこっちはアニメだから実話だと勘違する人はさすがにいないだろうと思う。