リベラルの敗北?

リベラルの敗北に寄せて - what_a_dudeの日記

いや、俺は保守だからリベラルが敗北するのは大変結構なことなんだけれど。


しかし、そもそも民主党はリベラルなのかって話。


これは皮肉で言っているんじゃなくて、現に民主党議員の中に自分は保守だと言ってる人がいるわけで、というか野田首相がその1人なわけで。

 民主党は1998年の結党時、基本理念に「民主中道」の立場を盛り込んだ。当時からのメンバーである岡田克也副総理は、党の路線について「中道リベラルから穏健な保守と規定している」と指摘。細野豪志政調会長は1日の全国政策担当者会議で、「この言葉を発展させていくのがマニフェストの策定作業になる」と説明した。月内にも公約を取りまとめる考えだ。

肝心の野田佳彦首相は先月30日、首相官邸で安住、細野両氏から中道路線をマニフェストの柱とする考えを説明されると、「自分は保守だ。『中道』は駄目だ」と難色を示した。

時事ドットコム:「中道」に活路探る民主=党内に戸惑い、首相とずれも


実際に民主党は保守からリベラル(ネオリベラル)、リベラル穏健派からリベラル急進派まで、幅広い人間が生息しているというのが俺の認識だ。


さらに言えば、小沢が去り、鳩山が消え、連立を組む国民新党から亀井が去り、現在の民主党は保守色が強まっていると思っている(いや小沢・鳩山・亀井も「保守」と自称・他称されてるかもしれないが俺の考える「保守」ではない)。


一方、今回の選挙で大勝が予想されている自民が「保守」なのかというと、こっちだって保守からリベラルまで多様な人間が生息している。


党首の安倍氏は「保守」なのかというと、一般的には「右翼」と考えられていて「保守」と同義であろうが、俺はその「保守」の定義に全く同意できないわけで、じゃあ俺の「保守」の定義によればどうなのかといえば、俺の定義でもやはり安倍氏は「保守」である。と認識していたのだが、最近の経済政策の主張とか見てるとその考えが揺らいでいる。


そもそもネット界、特にはてな界隈を見ていると、左翼はもちろん右翼とみなされている人達にも「小さな政府」が大嫌いな人がいて非常に目立つが、世間的には思想的基盤を自覚しているかはともかく、行政改革によって「無駄な支出(優先順位の低い支出)」を減らすべしと考えている人というのは、少なからざる勢力を持っているのであり、それが小泉自民党を支持し、その後改革の勢いが衰えたと感じて民主に鞍替えした人も相当いるはずであり、それが今度は維新・あるいは「みんなの党」に鞍替えするとか、自民に戻ることが予想され、選挙結果に大きな影響を与えていると考えられるのである。