古文書の解読(その5)

次に「殊岡崎之城自其国就相押候」について。

殊に岡崎の城を其国より押しあいとなり候。

川戦:安城合戦編④真・安城城陥落Ⅰ(再掲): Papathana's ブログ

ことに岡崎城をその国より押さえていることで、

歴探 » 北条氏康、織田弾正忠の軍功を確認し今川氏との関係を伝える

と訳されている。ここは確かに解釈が難しい。


ただ、俺の素朴な疑問は、ここで区切ってよいのか?ということ。後に続く文を繋げると

殊岡崎之城自其国就相押候、駿州ニも今橋被致本意候、

となる。


「相押候」で区切っているけれど、これは「岡崎之城自其国就相押候駿州」ではないのか?


すなわち、「駿州」が「岡崎之城自其国就相押候」ということであって、「其国」とは三河国のことであり、つまり「(今川を頼る)岡崎(広忠ら)を通じて其国(三河)を相押す駿州(今川)」ということではないのだろうか?


「相押」とは何かが問題だけれど、「押」は「押領」の「押」ではなかろうか?すなわち「三河を実質的に支配する今川」ということではなかろうか?