トンデモレーダー

上の「高麗仏画」には「至正19年」という画記があったそうだ。だったら記事にそう書けばいい。もちろん「本当にそう書いてあるのか」とかきりがないわけだが、「至正19年」と記してあるから「至正19年」に作られたのだと鑑定するという論理については疑わしい点はないわけだ。


言い訳じみたことになるけれど、それを『「1359年」のすかしがあるのを発見』とか「高麗の恭愍王の代に当たる1359年に製作されたことを意味する一文が書かれている」とか書かれると非常に胡散臭いものに感じざるをえない。


トンデモ研究者の主張にはこういった具体的説明をしないで相手に事実であるかのように思わせる表現がいっぱいある。で、実際に調べて見ると無理やりコジツケたものだとわかることが高確率である。だからそういう書き方をしていたら怪しいと思うのが自然というものだ。


この件に関してはそうではなくちゃんと元号が記してあったわけだが、何で「至正19(1359)年」と書かないのだろうか不思議だ。字数の制限があるからか?「至正19(1359)年」が長すぎるとは思えないが、そうだとしても「元号があるのを発見」とかいくらでも書きようがありそうなものだ。