竹取物語ってそんな話だっけ?

女の子にかぐや姫の物語は見せてはいけない
物事を別の側面から見るというのは大切なことだけれど歪曲したら駄目でしょ。

かぐや姫の物語は、この世は美人、金、高名がモノを言うのを丁寧に教えてくれる映画である。

この映画化は原作より非常に分かりやすくなっている。

映画は知らんけれど、かぐや姫の物語「金や高名ではどうにもならないことがある」という話だ。

超絶美人ならいかなる我儘が許され、自然とちやほやされ、普通の金持ちぐらいではお顔も拝見できない。

かぐや姫は家の中にいてさえ容易に見られなかった。まして外から見ることは困難を極めた。結局のところかぐや姫を見ることのできた人がいたのかすらわからない。それでもなお熱心に通ったのが5人である。まあ金を持ってるからそんな暇があるとはいえるけれど、彼らは翁を通じてかぐや姫に取り次いでもらっただけで、顔を見たという描写はない。帝の使者でさえ見ることができず、帝が直々に家に行ってやっと見ることができたのである。帝だから家に入れたのであって、かぐや姫が顔を見ることを許可したわけではない。見られたと気付いて顔を隠したのだ。


なお、黄金の入った竹があるので、かぐや姫も竹取の翁も全く金には不自由していないのである。そして、かぐや姫は結婚する意志が全くなかったのであり、5人の貴公子を相手にしたのは、竹取が頼むから断りきれなかったのであって、本当は相手にしたくなかったのである。それは自分がいずれ月に帰る運命だったからであって我儘だからでは全くないのである。

一般人が美人といい関係になるなんて夢でしかないというのもしっかり教えてくれている。

一般人だけでなく誰もいい関係になれなかった。

問題がこじれて面倒になれば逃げて新天地でやり直せばいい。

一体どうしたらそんな受け取り方ができるのか全く理解不能。説明するまでもないが、月から迎えがやってきてそれを拒むことは不可能だったのである。


映画だとそんな話になってるの?