情報をきちんと精査して論じなければならない。
銃弾の提供を要請したのは南スーダン東部ジョングレイ州の州都ボル市に駐屯している韓国軍ハンビッ部隊。工兵部隊が中心。
工兵部隊が中心のハンビッ部隊は、今年3月からジョングレイ州の復興支援のため国連南スーダン派遣団（UNMISS）の一員として現地に派遣されている。10月には第2陣として280人余りが追加で派遣され任務に当たっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131220-00000861-chosun-kr
韓国部隊は工兵と医務部隊を中心に約280人で構成され、戦闘兵は約70人。道路建設や医療支援などが主な任務のため、重火器を保有していない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131223-00000029-yonh-kr
「南スーダン、ジョングレイ州の情勢」
- 15日夜から17日にかけて首都ジュバで発生した政府軍と武装グループとの大規模な戦闘は18日までに東部ジョングレイ州に拡大。
- 19日にジョングレイ州アコボのＰＫＯ施設が武装集団に襲撃されインド人ＰＫＯ要員2人が殺害される。施設内には多くの避難民がいたが、少なくとも民間人11名が殺害されたもよう。武装集団は推定2000人。州都ボルを反乱軍が掌握。
- UNMISSは20日にアコボの施設から要員約40人を全員退避させた。国連報道官は20日の記者会見で、これほど大規模な襲撃に対する防御は不可能だと訴えた。
- フランスのアロー国連大使によれば、州都ボルにある国連施設周辺にも数千人の武装勢力が集結。施設に保護されている民間人約１万４千人に動揺が広がっているという。
- 21日州都ボルに向かっていた米軍のオスプレイが銃撃を受け兵士4人負傷。うち1人重体。
- 21日朝からボルで交戦がはじまる。武装勢力によって市民が無差別に攻撃され遺体が町中に散乱している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131218-00000064-mai-m_est
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131220-00000012-asahi-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131221-00000022-jij-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131221-00000539-san-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131221-00000101-jij-m_est
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131221-00000093-mai-int
韓国政府筋は「ハンビッ部隊が駐屯する南スーダン・ジョングレイ州の州都ボル市に、1000人以上の反政府勢力が近づいているとの情報を現地の国連軍情報当局が入手し、韓国の合同参謀本部に伝えてきた」と明らかにした。北朝鮮による挑発的軍事行動の危険性ではなく、海外に派兵されている部隊の安全対策の ために合同参謀本部で危機措置チームが招集されるのは異例のことだ。韓国軍当局は「1000人以上の反政府軍は、23日午前にはボル市に入るのではないか」と予想している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131223-00001504-chosun-kr
このような緊迫した状況で、
国連南スーダン派遣団（UNMISS）に参加している韓国軍は予備弾薬を確保するため今月21日（現地時間）、UNMISS本部に銃弾の支援を要請した。
これにより韓国軍は22日に米国から銃弾の支援を受けたのに続き23日、韓国軍と同じ5．56ミリの口径の小銃を使用している陸上自衛隊から銃弾の支援を受けることが決まった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131223-00000022-yonh-kr
韓国からの補給は25日以降。
韓国政府関係者は23日、「派遣部隊の火器と銃弾を補強するため、空軍の輸送機が25日ごろ南スーダンに向かう」と明らかにした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131223-00000022-yonh-kr
なお、銃弾の支援を要請したのは、発注をミスしたとかいうことではなくて「戦闘に巻き込まれれば弾薬不足に陥る恐れがある」からと考えられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131223-00000427-yom-pol
「足りている」とか「足りていない」とかいうのは、通常任務を遂行するだけなら「足りている」という意味であろう。
また、
22日にボルを訪問した国連南スーダン派遣団（UNMISS）のランザー事務総長特別副代表はAFP通信に、南スーダンが「これほどまで、ばらばらになるとは1週間前には予想できなかった」と指摘、今後も急速に事態が悪化する恐れがあると警告した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131223-00000071-jij-m_est
とあるので、戦闘を予測して事前に予備の銃弾を充実させることもできなかったと思われ。
