都議会ヤジについて(その2)

「結婚したほうがいいんじゃないか」が「早く結婚したほうがいいんじゃないか」で、「高齢出産や不妊治療を受ける女性が増加しています」に対応するものだとしたら、「晩婚は本人が選択したものであって、それで問題が発生しても自己責任であり都が対応する必要はない」という新自由主義的発想から「晩婚化による問題を避けたいなら早く結婚したほうがいいんじゃないか」という意味で言った可能性が考えられる。これなら一応筋が通るが、この場合その議員は少子化問題などについても対策を取る必要が無いという信念を持っていなければ主張が一貫していないことになるし、一貫していたら一貫していたで自民党の政策とは相反するので離党すべきであろう。


「塩村議員が早く結婚すればいい」という趣旨のことを言ったのだとしたら、塩村議員が結婚したからといって都民の問題が解決するわけではないので、差別発言とは別に、人の話を聞いていなかった、もしくは発言内容が理解できないほど頭が悪いということになろう。この発言の真意はまだ不明な点があるが、いずれにせよ批判は避けられないだろう。


一方「まずは自分が産めよ」「子供を産めないのか」というヤジの方は本当にあったとしたら、全くひどい話である。これらは塩村議員の発言趣旨と全く噛み合っていない。一体何を聞いていたのだろうか?こんな発言をした議員がいるのだとしたら即刻辞職すべきだ。なおNHKニュース見ていたら「独身なんだって」というヤジもあったそうだ。明らかなセクハラ発言だ。


なお自民党ヒアリング調査をしたそうだが誰も名乗り出なかったそうだ(信念があるなら名乗り出ればいいはずだが)。だが本人でなくても誰が発言したか知っている議員はいるはずだ。つまり告発する議員も出ていないということだ。


そう考えるとこれは1人2人の問題ではない。非常に深刻かつ情けないことになっている。