2010-02-04から1日間の記事一覧

織田信長の岐阜命名(その他)

万里集九の『梅花無尽蔵』に、 濃之井口有祥雲院 とある(『梅花無尽蔵注釈』市木武雄 続群書類従完成会)。「美濃の井口に祥雲院がある」という意味。「岐陽」とは別に「井口」を用いているってことは、「岐陽」と「井口」は別の地ということではないかと思…

織田信長の岐阜命名(その4)

ところで中世の文人禅僧は「尾張」のことを何と呼んだかというと、「蓬莱」(または「小蓬莱」「尾陽」)と呼んだ。 これも信長について考えるとき、結構重要なことだと思うけれど、それはまた次の機会に。

織田信長の岐阜命名(その3)

ついでだから『岐阜志略』も調べてみた。『安土創業録』の記事によるものらしい。 ⇒岐阜志略(近代デジタルライブラリー) 岐阜は織田信長始て名付られしとぞ創業録に曰信長は井ノ口の城手に入けれは澤彦和尚へ使者を以て爰に来り給へ宣ふ澤彦井ノ口に到る信…

織田信長の岐阜命名(その2)

ところで、この件について調べていたら衝撃の事実を発見。 いや、前から知っていたという人もいるだろうけれど、俺はすげーびっくりした。これは絶対知らない人の方が多いでしょう。 岐阜命名の通説は、沢彦(たくげん)という禅僧が進言した「岐山・岐陽・…

織田信長の岐阜命名

「信長学」にちなんで俺もこれから時々信長について書いてみようかと思う。 「岐阜」という地名は織田信長が命名したという説が良く知られている。一方、信長以前からあったという話もある。 ただし、岐阜市案内(岐阜市教育会編、大正4年)では、「一説には…