2010-10-12から1日間の記事一覧

福沢諭吉は『痩我慢の説』で何と言っているのか(その5)

正直飽きてきた。内田樹先生の記事へのブックマークは増える一方である。批判的なコメントはほとんど無いし、批判的な記事も無い。空しい。 というわけで、ちょっと趣向を変えてみる。 「痩我慢の説」で検索して見つけた記事に、 ⇒小林秀雄の読んだ本(二) …

福沢諭吉は『痩我慢の説』で何と言っているのか(その4)

福沢諭吉曰く 左れば、自國の衰頽に際し、敵に對して固より勝算なき場合にても、千辛萬苦、力のあらん限りを尽し、いよいよ勝敗の極に至りて、始めて和を講ずるか、若しくは死を決するは、立國の公道にして、國民が國に報ずるの義務と稱す可きものなり。即ち…

福沢諭吉は『痩我慢の説』で何と言っているのか(その5)

立國は私なり、公に非ざるなり。 福沢諭吉は『痩我慢の説』冒頭でこう述べる。ここで多くの人が誤解する。福沢は「立国は私的なことで公的なことではない」ということを主張しようとしているのだと。 しかし、そうではない。俺の見るところ福沢は徹底したリ…