朝日新聞は戦前と変わっていないのか?

朝日新聞に何が起きているのか?(パート3)」の補足。


勝谷誠彦氏によると、朝日新聞が何よりも大切にしているのは、ポリシーではなくて部数であって、戦前は「一億総火の玉」で、戦後は左傾化。で、今は世論の動向を見て「右旋回」しているらしい。つまり見た目は変わっても、戦前・戦後一貫して大衆迎合主義だということだろう。


しかし、俺は別の意味で、朝日は一貫していると思う。朝日は一貫して「グローバリズム」なのではなかろうか?「グローバリズム」という用語が適切かどうかは、不安だけど、何て言えばいいのか無教養なのでわからない。何と言うか、「人類皆兄弟」というか、「世界は一つ」というか、「世界市民」というか、「国境のない世界」というか、そんな感じ。


(これは「いいこと」のように見えるかもしれないけど、一方、自分が良いと思うことは他人にとっても良いことだという考えを生みやすい。)


そういう理想社会の第一歩として、まずは近くの国との統合を考える。国境なんて邪魔なものはとっぱらって一緒になりましょうというような感じ。つまり「アジアは一つ」(これは元々そういう意味ではないそうだが)。


韓国併合とか大東亜共栄圏とかには、そういう側面があるものだから、朝日はそれに賛同したのではなかろうか?


戦後になって朝日は反省した。


何を反省したかといえば、軍事力を使っての統合とか、日本を中心とした統合とかが間違っていたということを反省したのだろう。だが、「アジアは一つ」(その先には「世界は一つ」がある)ということは今でも正しいと思っているということは、「東アジア共同体」構想に積極的に賛同している点から見ても、まず間違いないだろう。つまり朝日的な考えとしては、「目的は間違っていなかったが、手段を間違えた」あるいは、「正しい目的が悪利用されるのに気付くのが遅かった」と「反省」しているのではなかろうか?


あまり知識がないので自信はないが、そのように感じる。