安倍続投についての陰謀論的考察

読者の少ない弱小ブログとしては、人と同じこと書いていても、むなしいだけなので、多少陰謀論を織り交ぜて書いていこうと思う今日この頃。トンデモだと思うでしょうが、それは本人が良くわかっているので、あしからず。


俺は6月6日の日記に
安倍内閣の評価は難しい

安倍政権は低支持率にもかかわらず、余程のことがなければ長期政権になるだろうと予測する(外れても責任は取らない)。

と書いたんだけど、今のところ予想通り。


参院選、過去の自民党獲得議席
で書いたように、安倍氏が首相になる前から、余程の神風でも吹かない限り、参院選で自民が過半数割れすることは、わかっていた。どんなことになってもいいから、一度首相になってみたいという人ならともかく、あせらずとも将来首相になれる可能性が高い人であれば、今回は辞退したいと考えるのが人情というもの。小沢一郎はかつて首相の打診があったのに断って、以来首相になる機会を失してしまったという話あるらしいけれど、そうはいっても、やはりここは何らかの口実で逃げるのが無難だろう。どこだったか忘れたが、ポスト小泉が話題になっていた頃には、麻生太郎参院選で負けるのを見越して後釜を狙っていると書いている記事もあった。


安倍氏がいつか首相になるであろうことは確実視され、しかも年齢も若い。それなのにあえて「貧乏くじ」をひくようなことをしたのは、参院選敗北の責任を取らないという了解がある程度できていたからだと考えていいだろう。とはいえ政界で約束が反故にされるなんてことも珍しくはなかろう。まして、ただの敗北ではなく惨敗だ。責任問題が浮上してもおかしくはない。


だが、それは安倍首相も事前にわかっていたこと。だから、本来なら敗北するにしても、できるだけ損失を少なくしたいと考えるはず。ところが、そういう対策を採っているようには見えなかった。むしろ、支持率が悪化するような行動を取っていた。もちろんスキャンダルについては、わざわざそんなことをするなんてことはなかろう(と思うがこれも深読みすればわからない)が、強行採決定率減税の廃止などは、先延ばしにしようと思えばできないことではなかろう。一体何でそんなことをしたのか?安倍氏が無能だからか?そうかもしれない。だが、しかし。


参院選過半数割れすれば国会運営は困難になる。過半数に数議席足りないのも数十議席足りないのも同じだというのは極端な話ではあるけれど、そういう面があるのは確かだ。一方、参院で否決されても衆議院で再可決することが可能な状態。以上のような条件を考慮すれば、参院選で敗北する前に片付けることが可能な案件は、何が何でも処理してしまう(実際、既に多くの重要法案を成立させた)。その結果選挙で惨敗しても構わない。どうせ過半数割れするのだから。その後、国会運営が困難な状況になってからは、どうしても必要な場合を除けば、民主との対話路線に切り替え、民主が抵抗路線を貫くようであれば、それを批判する。


民主も総選挙を睨んで何でも反対というわけにはいかなくなり、悲願の憲法改正論議も具体的な段階に入ることが可能になるかもしれない。憲法改正には衆参両院の3分の2の賛成が必要。衆議院はともかく、参議院で与党単独での可決は元々現実味のない話。どうしたって民主の協力が必要。なんなら民主の提案を丸呑みするという選択肢だってある。それは決して不可能ではない話。そのときネックになるのが左派勢力であるのはもちろんだが、右派勢力もまた妥協を許さないという意味でネックになる可能性がある。ところが、右派勢力は安倍「ウルトラ右翼」政権によって、積極的に登用されたことにより、却って弱体化した。それにより、表向きの自民・民主の対立とは裏腹に憲法改正に向けて一歩進みだしたと言えるかもしれない。


なんて思惑があったりしてなんてことを考えてみた。