スーパーマンとペルセウス

アルゴス王アクリシオスには娘ダナエーがいたが、男の子がおらず、息子を望んだアクリシオスは使者を使わして神託を求めた。神託は「息子は生まれず、アクリシオスは彼の孫によって殺される」という恐るべき内容だったため、アクリシオスはダナエーを青銅の部屋に幽閉した。そこへゼウスが黄金の雨に身を変えて忍び込み、ダナエーはペルセウスを産んだ。これを知ったアクリシオスは、娘とその子を手にかけることができず、二人を箱に閉じこめて川に流した。ダナエー親子はセリポス島の漁師ディクテュスによって救出された。
ペルセウスはセリポス島で成長したが、やがて、ディクテュスの兄でセリポス島の領主であるポリュデクテースがダナエーに恋慕するようになり、邪魔になるペルセウスを遠ざけるためにゴルゴンの一人メドゥーサの首を取ってくるように命じた。

ペルセウス(ウィキペディア)


神話によるとアルゴス王アクリシオスは、娘のダナエーがペルセウスを生んでいるを発見し、2人を箱に入れて海に流したとされる。箱はセリフォス島に漂着し、それをディクテュスが見つけた。アイスキュロスによるとディクテュスは箱を網で引き寄せたとされる(サテュロス劇『網を引く者』)。

ディクテュス


親子で流されるところが違うけれど、これがスーパーマンの生い立ちに一番近いのではなかろうか。ついでに桃太郎にもそっくり。


でもネット検索では、ペルセウスとスーパーマンの類似について書いているものは見つけられなかった。ペルセウスと桃太郎についてなら、いくつかあったけれど、数は少ない。


比較的詳しいのは、
主要論文 (岡山商科大学三宅研究室のホームページ)
にある「民間説話の国際比較―水を流れる英雄」(英語版)。
だけど、発生の要因が「間引き」にあるというのはどうだろう?簡潔に書いてあるので、もっとちゃんとした根拠があるのかもしれないけれど…