封建制と再分配

俺には封建制と再分配がどう結びつくのか良くわからなかったのだが、検索してみるとどうやらこの考えはポランニーが元になっているようだ。

『大転換』とカールポランニー①(<巨人の肩の上より>)

第二の再分配(redistribution)とは、共同体における重要な財が一端一箇所に貯蔵され、儀礼などに基づく共同体の活動を通じて構成員に再度分配される行動原理である。そして再分配の機能を保障しているのが、中心性(centricity)という制度的パターンである。

そう言われればそうかも知れないとも思うけれど、俺にはよくわからん。日本での具体例を知りたいところ。


で、さらにそれを発展させたものとして、柄谷行人の『世界共和国へ』という著書があるそうだ。
世界共和国へ(ウィキペディア)

経済人類学者カール・ポランニーの用語「市場交換、互酬、再分配」を「資本、ネーション、国家」と言い換え、それをアウフヘーベンするものとしてアソシエーションを提示している。ポランニーの欠点は、再分配が略取に基づき、国家に関するものであることを見なかった点にあるとし、「略取=再分配」と修正している。

岩波新書 著者からのメッセージ

  私が本書で試みたのは、略取―再分配という交換様式から始めて国家を、互酬制の交換様式から始めてネーションを解明すること、さらに、資本=ネーション=国家の構造的連関を明らかにすることです。そして、それらを揚棄する方法、「世界共和国」への道筋を示すことです。


俺は全く知らなかったのだけれど「略取 再分配 柄谷」で検索すると結構な数がヒットした。