ふさわしくないストーリーラインの選択

昨日「物語」について書いたけれど、ちょうど良いタイミングで日経ビジネスオンラインの記事が

人間にどうしても必要なのは「物語」:日経ビジネスオンライン

 優れたストーリーラインを持つ広告キャンペーンであっても、しばしば失敗に終わることがあります。その失敗の多くが、そのブランドにふさわしくないストーリーラインを選択してしまったことに起因しています。

俺がここ最近の「漢方薬」を巡るネットの議論で思うのはまさに「ふさわしくないストーリーライン」が展開されているということ。何度でも書くけれど、そもそもこのストーリーは(医療費抑制のための)「市販品類似薬の保険適用外」というストーリーがメインなのだ。そこをわきまえていないからおかしなことになる。


別に正しい理解をすれば、賛成だったのが反対になるとか、その逆になるとかを期待しているんじゃない。この改革はどうみても「痛みを伴う改革」だから、立場や考え方によって、賛成の人もいれば反対の人もいるだろう。


だけど、それについて議論するための「ストーリー」が「ふさわしくない」ものなので、話が混乱しているのだ。


前にも書いたように、俺は「漢方薬」については興味がない。だけど、そういうのを見ていると正直イライラする。というのも俺の興味がある分野でもそういうことがしばしばあるから。