トンデモ言論を支えるもの

かつて俺が井沢元彦を某所で批判していたとき、必ず登場した擁護論は
「井沢先生は素人なんだから間違うこともある。こんな考え方もあるんだなというように読んでいる」
というものだった。


「こんな考え方もあるんだな」と思ったら、その「考え方」を検証しなければならない。間違ってたら批判しなければならないし、批判されればそれを真摯に受け止めなければならない。


しかし、この手のことを言う人は大抵そこから先には進もうとしない。そこで終りだ。


これが思考停止というやつである。何かを考えているかのような装いがあるけれど、何も考えちゃいないのである。何かがわかったような気がして心地良いのかもしれないが、単に甘ったれているだけである。


こうなったら、単に正統な学問では認められていないという意味での「トンデモ」ですらない。「電波」と呼ぶほうがふさわしいだろう。