「保守主義」と経済政策

池田信夫 blog : 暗愚の保守主義 - ライブドアブログ

バークは「天から与えられた人権」にもとづいて合理的な人間が社会秩序を設計するというフランス革命の思想を徹底的に批判した。社会は複雑であり、それを特定の目標に単純化してそれだけを実現しようとすることは、全体のバランスを見誤る結果になる。

 複雑な体制は、いくつものこみいった目標を満たすように構築されており、したがって個々の目標を達成する度合いにおいては劣る。だが社会が複雑なものである以上、「多くの目標が不完全に、かつ途切れ途切れに達成される」ほうが、「いくつかの目標は完璧に達成されたが、そのせいで残りの目標は放りっぱなしになったか、むしろ前より後退した」というよりましなのである。(p.97)

これについては全面的に同意する。安倍氏の経済政策が吉と出るか凶と出るか、経済に詳しくない俺にはなんともいえないが「保守」としては上の理由によって反対するには十分である。これによって大事な何かが失われる。とはいえ自民党は元からこういうところがあるので、そういう意味では前と同じとはいえるかもしれない。


なお理性主義の計画経済のソ連北朝鮮も最初は経済が上手くいっていた。