かかとがない

久高島の「異種の民」: 目からウロコの琉球・沖縄史

久高島、代々「異種」の人を生ず
太古より、知念間切の久高島には「異種の民」がいた。うまれつき性格は素直で、普通の人より賢く、よく仕事をした。暮らしむきはとても裕福で、現在、その種族は7、8名いる。彼らは皆、膝からくるぶしにかけてとても細く、かかとがない。足の甲は短くて足の指は長く、そのかたちは手のひらのようになって、地に立つ。
(『球陽』巻14、尚敬王31年)

この記述でどうしても気になるのは「かかとがない」ということ。

よくある類型的な悪魔像は、ある程度「人間に似た形」をし、肌が紺色、あるいは黒や赤色で、目は赤く、とがった耳を持ち、とがった歯を有する裂けた口を持ち、頭部にはヤギのような角を生やし、とがった爪の付いたコウモリのような翼に尻尾を持つ、といったもの。また、かかとがないことも重要な特徴とされる。絵に描かれた悪魔は、これらの特徴のほぼすべてを備えているものもあれば、一部のみを有するものもある(バフォメット(山羊頭の悪魔)の項目を参照)。

悪魔 - Wikipedia

六十五年 飛騨國有一人 曰宿儺 其為人 壹體有兩面 面各相背 頂合無項 各有手足 其有膝而無膕踵 力多以輕捷 左右佩劒 四手並用弓矢 是以 不随皇命 掠略人民爲樂 於是 遣和珥臣祖難波根子武振熊而誅之

現代語訳) 六十五年、飛騨国にひとりの人がいた。宿儺という。一つの胴体に二つの顔があり、それぞれ反対側を向いていた。頭頂は合してうなじがなく、胴体のそれぞれに手足があり、膝はあるがひかがみと踵がなかった。力強く軽捷で、左右に剣を帯び、四つの手で二張りの弓矢を用いた。そこで皇命に従わず、人民から略奪することを楽しんでいた。それゆえ和珥臣の祖、難波根子武振熊を遣わしてこれを誅した。

両面宿儺 - Wikipedia


もちろん直接結び付けられるものではないけれど、全く関係ないとも言い切れないようにも思われ、


あとこんなのも

逆に西洋人の女性はハイヒールを履いていたので、日本人達は
「異人にはかかとがない!」と驚いてヒールを脱いで足を見せて貰ったら
ちゃんとかかとがあったと言う話もあります。

幕末や明治期、日本を訪れた西洋人が日本をみて驚いた逸話を教えて下さい。どのよ... - Yahoo!知恵袋


Twitter / NIKOtheWolFox: 鎖国時代の日本には異人かかと無し説というのがあってだ。ベニョ ...


ハイヒールを履いていたので「かかとが無い」と考えたということになってはいるけれど、それ以前に「自分たちと姿形が似ているが異なるもの」に対して「かかとが無い」という形容をする風習が世界的に存在したのではないかなどと想像してしまう。



(追記)

秋田県横手市でも福を授けるという伝承があり、隠れ座頭の姿はかかとのない盲人で、市の立つ日にこれを見つけると長者になるといわれた[1]。

隠れ座頭 - Wikipedia

:水の怪。五所川原では、人の命を取るというので八幡社に祀っている。藤崎では、河童には踵がないのでそれを粘土で

補って子供を誘う。だから薄闇で見知らぬ人に声をかけられたら踵を確かめよと戒める。

妖怪事典(東北・関東)

「ちゅ人は虎が人に変わったものであり、彼らは蝦茶色の着物を着て、足にはかかとが無い。

また虎なのに五本の指がある虎は、すべてちゅ人が化けたものである。」

虎から進化?