STAP細胞について

俺は科学音痴だけれど自分の頭を整理するために書いておく。


まず重要なのは再現性の有無ということになるだろう。もし本当にSTAP細胞が出来たのだとしても再現可能でなければ役に立たない。今のところ小保方チーム以外で再現に成功した例はない。


まだ日が浅いのでこれから成功例がでてくる可能性もある。しかし論文に疑惑が出てくれば再現実験をすることに意味があるのかということになる。成功する可能性が極度に低いものに人生を賭けようとする科学者はそうはいないだろう。また自腹でやるのならともかく税金や寄付金などで行なう場合はやりたくてもやらせてくれないということになるだろう。そして不成功例が増えれば増えるほど再現実験をする人は減ることになるだろう。


当人が誤りもしくは捏造を認めればその流れは加速するだろうが、しなくても誤りもしくは捏造であれば、論文の疑惑がどう判断されようと、STAP細胞についてはいずれ「結論」が出る。ただし、この「結論」というのは白黒はっきりしたものが出るというのではなく、「実験に成功する」かもしくは「研究者がほとんどいなくなる」かという意味の「結論」だ


常温核融合はほとんど見捨てられているけれど、未だに研究者がゼロだというわけではない。
常温核融合 - Wikipedia


もし仮に実験チームが誤りもしくは捏造を認めたとしても、STAP細胞的なものが実在しないと言い切ることはできない。全面的ではなく部分的に認めた場合はなおさらだ。だから認めれば白黒はっきりとするかといえばそうでもない。


この手のことで白黒はっきりさせるのは困難だ。しかしそもそも白黒はっきりさせる必要もない。必要なのは今後も継続して研究する価値があるのかについての判断材料であろう。


と俺は思う。