国の恥

「セウォル号」沈没報道の関連で思ったこと: 極東ブログ

 今週の日本版ニューズウィークがこれに焦点を当てた記事を掲載していた。「フェリー沈没事故を韓国はなぜ「恥」と感じるのか」(参照)である。しばらくすると無料公開になるのではないか。

欧米では、このように悲劇的な事故と国家威信、恥、自尊心とを結びつけて内省するといった反応は起きないだろう。欧米で惨事が起きた後に続くのは、過失への非難と犠牲者への哀悼、そして安全性や対応策の改善だ。

しかし他国で同様の悲劇が起きた場合とは異なり、多くの韓国人はこの件を単なる過失や当局の不手際による事故とは考えていない。韓国人は、あの沈没船に自分たちの国民性の欠陥や国としての未熟さを見ている。


ところで、既に書いたことだけれど、STAP論文騒動において「日本の科学に対する信頼が損なわれた」という主張が盛んになされているんだけれど、これが俺には今ひとつピンとこない。


まあ、笹井芳樹氏も会見でそのようなことを述べていたから、実際に損なわれたのかもしれないけれど、なんでそうなるのかのメカニズムがわからない。


まず、責任は論文の「不正」を行ったの小保方氏にある。次に責任があるあとしたら共同執筆者(ハーバード大学のバカンティ教授を含む)と理研にあるだろう。またコピペ論文を見抜けなかった早稲田大学にも責任があるだろう。


しかしそれらと関わりの無い他の日本の研究者の信頼まで損なわれるのだろうか?


いや、俺は科学の世界とは全く関わりの無いド素人であるから、全くわかっちゃいないのかもしれない。だけどわかっちゃいないのは俺だけではなく多くの一般人もわかってないのではないかと思う。そのあたりを科学の世界を知っている人は丁寧に説明してほしいと思う。