2015-08-16から1日間の記事一覧

北条氏康書状について(その22)

「駿州ニも今橋被致本意候」の「今橋」を今橋城または地域名ではなく「戸田宣成」のことだとし、また「今橋に」ではなく「今橋が」として 「駿州ニも今橋(戸田宣成が)被致本意候」 と読めば、難解だと思われたこの文もかなりすっきりと読むことができるよ…

北条氏康書状について(その21)

「駿州ニも今橋被致本意候」とは「今川義元が今橋を本意にした」という意味ではなくて、「今橋(戸田宣成)が駿州(今川義元)に本意を致した」という意味である。 では、その「本意」とは何か?それは文脈に沿って考えれば、今川義元の意に沿わないで、戸田…

北条氏康書状について(その20)

俺が北条氏康文書を解読する上で重要だと思うこと (2)「駿州無相談」を研究者は「織田が今川に相談せず」、または「駿州被相談」として「織田が今川に相談して」と解釈している。しかし俺の考えでは「駿州に」ではなくて「駿州が」であり、「三州之儀、駿…

北条氏康書状について(その19)

俺が北条氏康文書を解読する上で重要だと思うこと(1)「三州」「駿州」とは地域を指すのではなく、「三州」とは松平広忠、「駿州」とは今川義元を指す。より正確に言えば松平広忠をトッブに据えた組織・集団を指すのではないかと考えられ「家」と呼べるので…