全国学力テストについてのひとりごと

教育問題についてはとんと疎いので、「全国学力テスト」というものを今日ニュースで聞くまで関心を持ってなかった。まるっきり無知なので、印象だけで言えば、全国一律でテストをするというのは、中央集権的・全体主義的、そして左翼的にみえる。ところが、右翼的とされ左翼の攻撃対象になっている「教育再生会議」はこれを評価しているようだ。


学力テスト不振校に教員追加配置も、教育再生会議が支援策

分科会終了後の記者会見で、山谷えり子首相補佐官は「これまでの教育行政は、データに基づく困難校への支援ができなかった。教育格差はあってはならないとの観点から支援策を提言したい」と強調した。再生会議は支援の具体例として、<1>指導力のある教員の配置<2>習熟度別指導など指導力向上のための教員加配<3>有効な指導方法等の教員研修――などを示している。

ここでいう「教育格差はあってはならない」という意味は、全国一律の定規で測ったとき、差があってはならないという意味であり、多様な価値観による多様な評価という意味ではないだろう。


一方、これに反対しているのは左翼のほう。何を問題にしているかというと、プライバシー問題、競争激化、格差拡大ということらしい。しかし、現在が格差社会であるとして格差是正を求めているのは左翼である。格差を是正するためには、どこに格差があるのかを調べなければならないわけで、そのための学力テストが必要になるのではないか?


個々の主張をみると、それぞれの言い分は理解できるのだけど、総合的にみるとわけがわからなくなってくるのは、どういう思想が背景にあって、そのような主張が出てくるのかを、俺が理解していないせいだろう。