『日本書紀』とは一体何なのか。
日本書紀(にほんしょき、やまとぶみ)は、奈良時代に成立した日本の歴史書である。日本における伝存最古の正史で、六国史の第一にあたる。
『日本書紀』は「正史」である。では「正史」とは何か?
正史(特に後述する「断代史」の形式をとる正史)は、その名から「正しい歴史」の略と考えられることがあるが、実際には事実と異なることも記載されている。理由として、正史とは一つの王朝が滅びた後、次代の王朝に仕える人々が著すため、最後の君主などは実際以上に悪く書かれる傾向にある。
「正史とは一つの王朝が滅びた後、次代の王朝に仕える人々が著す」
日本には王朝交代がないのに、なぜ正史が存在するのか?
ただし、ウィキペディアによると、『晋書』『梁書』『陳書』『周書』『隋書』が編纂されたのは唐代。これ以降、次の王朝が前王朝の正史を編纂するようになった。『日本書紀』はこの唐代の成立だから、この時点では、このようなルールがなかったと考えられなくもない。しかし、それ以前から、『漢書』、『三国志』『後漢書』、『宋書』などの、個人の撰によるものがあったわけで、王朝を区切りとする歴史書という体裁がいきなりできたわけではない。
ちなみに、
朝鮮でも新羅が滅んだ後、高麗によって高句麗・百済・新羅三国の正史『三国史記』が編纂され、李氏朝鮮が『高麗史』を編纂した。
と、朝鮮でも、やはり新王朝が前の王朝の正史を編纂している。
一つ考えられるのは中国の正史が「書」であるのに対して、『日本書紀(日本紀)』は「紀」であること。日本には、中国のような「正史」は王朝交代が無いのだから存在しないのだろうということ。
俺が無知なだけのバカな疑問かもしれないけれど、どうやって調べたらよいものか見当が付かないので、一応ここに書いておく。