戦後レジームの見直し(その2)

ワーキングプアは見捨てられ、生活保護リテラシーの高い人間が受給できるという二重基準 - 分裂勘違い君劇場

しかし、実際の自治体の窓口では、親や子供がいる場合、
「月に数千円だけでも、家族に支援してもらうことはできないのか?」
などと言われます。

なぜ、「生活保護を受ける前に、家族に扶養してもらうことを優先して考慮すべき」なのだろう?そんなの当たり前のことだと考える人がいるかもしれないが、必ずしも当たり前のことではない。これもまた「戦後民主主義」が目指した「この国のかたち」であったのだろう。すなわち、戦後民主主義が目指したものは本来、「保守」と呼ばれる人たちが言うほどの「個人主義」ではなかったはずだ。


しかし、それはあまり一般に理解されているとは思えない。それは日本にも家族・共同体を重視する思想はあったものの古臭いものとして捉えられ、一方、「戦後民主主義」が舶来物の新しい思想として認識され、両者にズレが生じていたからではなかろうか。なんて思ったりする。


これを見直すということは、まさに「戦後レジーム」の見直しであり、賛成するにしろ反対するにしろ、これは「この国のかたち」を根本的に変える革命的なものであるのだから、もっと根本的な議論があって良さそうなものだと思うけれど、それがあまり見られないのは、それはそれで理由があるのだろうとも思う。