お殿様は不満があっても軽々しく愚痴を言ってはいけないという話

殿様が、本当、別に怒っているわけじゃないんだけれど、ちょっと気になることがあって、「あれってどうにかならないの?」なんて口にしたら、上へ下への大騒ぎ。


下手したら家臣の一人や二人が切腹してしまうかもしれない。「いや、あの、そんなこと望んじゃいなかったんだけれど…」なんて言っても後の祭り。


asahi.com(朝日新聞社):炊き出しに路上生活者が長い列 苦情で中止、苦渋の決断 - 社会


記事に出てくる「苦情」というのは、

「子どもが声をかけられ怖がる」「狭い道で並んでいると通りにくい」

といったもの。別にやめろと言っているわけじゃない。「どうにかならないの?どうにかなるのならそうしてほしいんだけれど」って話なのかもしれない。その結果がどうなるかなんてことまでは考えていないだろう。現代は主権在民。お殿様は一般人。公僕たる役人は「殿様がそうおっしゃったのでご希望通りにいたしました」と忠臣ぶりをアピール。


といったところでしょうか。