自由主義とは?

「小泉構造改革」は誤解の集積だった:日経ビジネスオンライン

 さらにハイエクフリードマンは、決して自由主義経済は常に右肩上がりのバラ色の世界などと言ったことはなく、時々起こる経済の収縮は、まさに行き過ぎた市場自体が持つ自浄作用であると考えていたわけです。ですから今回の景気後退をもって、ハイエク自由主義が間違っていたという批判は、あまり意味を持つものではありません。

 どういうことかと言うと、ハイエクフリードマンの考え方に従えば、景気は長期的にマーケットの力で回復すると主張していました。公共投資を主張した経済学者ジョン・メイナード・ケインズの政策のようなケインズ主義的、あるいは国家が経済に介入することが当たり前になっているような世界は、少なくとも短期的に問題が顕在化しなくても、いずれ大きな形で問題が現れることになります。

ただ、俺が思うに自由主義の本質はもっと過激なもの。自由主義とは文字通り「自由」を追求するイデオロギー。だから「常に右肩上がりのバラ色の世界」じゃなくてもいいし、それどころか「長期的にマーケットの力で回復」しなくてもいい。それらは、自由を実現するための口実みたいなもの(と言ったら言い過ぎなのかもしれないが)。苦しくったって貧しくったって格差があったって構わない。何物にも束縛されないことこそ至上の幸福(リバタリアニズムってやつ?)。


それが主客逆転して、「常に右肩上がりのバラ色の世界」や「長期的にマーケットの力で回復」するためには自由が必要だというようになってきた。それを期待して新自由主義を信奉してた人は失望して転向。


そういうことじゃないの?いや、実のところ良くわかってないんだけれど。