漢委奴国

漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)は、日本で出土した純金製の王印(金印)である。読みは印文「漢委奴國王」の解釈に依るため、他の説もある。また漢倭奴国王印とも書く。

天明4年2月23日(1784年4 月12日)、筑前国那珂郡志賀島村(現福岡県福岡市東区志賀島)南端・叶ノ浜の「叶崎」で出土。

漢委奴国王印 - Wikipedia


「漢倭奴」は何と読むのか?一般的には「かんのわのな」と読まれている。


しかし、

・「委奴国」は「倭国」と同じで「やまとのくに」と訓じる説 - 亀井南冥[5]、竹田定良[6]
・「漢の倭(委)の奴(な)[7]の国王」説 - 落合直澄、三宅米吉[8]など
・委奴を「いと・ゐど(伊都国)」と読み、「漢の委奴の国王」とする説 - 藤貞幹[9]、上田秋成[10]、久米雅雄[11][12]、柳田康雄など

という説がある。


ということは、「委奴国」の
・「委」を「倭」(わ)と読むか、(い)と読むか。
・「奴」を(な)と読むか、(と)と読むか。
で別れているということだ。


ならば、「委」を(い)と読んで、「奴」を(な)と読めば「いな」と読むこともできるではないか。


というわけで「委奴 いな」で検索すると結構ヒットする。特にマイナーな説というわけでもないようだ。


ところで、Wikipediaには、

倭と奴の発音は、藤堂明保編『学研漢和大字典』学習研究社によると

・倭 - 上古音 uar 中古音 ua 近古音 uo 現代音 uə
・奴 - 上古音 nag 中古音 no(ndo) 近古音 nu 現代音 nu

とされる。発音については異説もある[13]。

ということも書いてある。


「奴」は上古には(な)と発音したが、現代音では(ぬ)に変化した。ということは、上古の「いな」は現代では「いぬ」である。すなわち「委奴国」は「犬の国」のことなのだ…



というのは、もちろん俺の妄想。ただし、まだそんなに調べたわけじゃないけれど、それっぽいこと書いてるところもある。



※(ちなみに「犬」の語源には諸説あるが「イナル(ウナル)」の転という説がある)
いぬ、ねこ、の語源は分かっているのでしょうか。 - 人力検索はてな


(追記 21:16)
特集二金印『漢委奴国王』について藤田友治

B4 の「いぬ」国説は、古くは橋川時雄氏の説であり、最近では古田武彦氏の説でもある。

古田武彦氏が唱えているので、たくさんヒットするんだろうか?