武雄市図書館問題

TSUTAYA図書館とリコメンドシステムの問題点は誤解されている - novtan別館


「市長の暴走発言」が何なのかわからないけれど、それ以外は大筋同意できる。IT音痴の俺だけれど違和感を持ったのはそこ。それについては前に書いた。
⇒100%高木先生の勝利? - 国家鮟鱇


たとえばAmazonだと「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というのが出てくる。武雄市図書館の「次のお薦め」はこれと同様のものでしょう。


これは文字通り、この商品を買った人がどんな商品を買ったのかを分析したものだと思われ。この分析に住所や氏名などといった情報は必要ない。


ところで俺はAmazonで商品を買ったことが一度も無い。すなわちAmazonは俺の過去の個人情報を有していない。にもかかわらずなぜ「この商品を買った人はこんな商品も買っています」という表示が出るのかといえば、俺の購買履歴とは何ら関係ないからだ(当たり前)。


ただし、一つだけAmazonは俺の情報を有している。それは俺が「この商品」のページを閲覧しているという情報だ。これに相当するのが武雄市図書館の「特定個人」の貸出履歴でしょう。


ここのところがITに詳しい人でも理解できていないのではないかと思われるものがしばしば見られるのが、IT音痴の俺から見て謎。


※ ところで本筋とは関係ないが「それは単にわかりやすい市長を叩いて楽しんでいるだけなんじゃないかと思ったりします」というのはいかがなものか。最近話題になった何件かの事例でこれと類似した批判の仕方が頻出しているけれど好ましいものだとは俺には思えない。それについてはまた別に書くかも。