STAP論文騒動のよくわからないこと(その9)

実験ノートが落書きレベルだから小保方氏は悪くない - 後悔は最上の娯楽

小保方氏の代理人は、当初からこの問題を理研の雇用問題として扱っている。論点は、STAP細胞が存在するかとか、科学的に正しい手続きが取られたか、ではない。STAP細胞の存在を信じ、実験結果を「改竄と知らずに」改竄してしまった被雇用者に対し、雇用者である理研がどのような処置を下すのが適切か、ということだ。


これは全くその通りであり、俺は一月前に指摘している。
STAP論文騒動のよくわからないこと(その1)
STAP論文騒動のよくわからないこと(その2)


これも同様の主張をしている。

 つまり、ここで述べているのは、科学者としての倫理の問題ではなくて、労働者としての処分の問題なのだ。科学倫理の問題ではなく、労働契約の問題なのだ。

Open ブログ: ◆ 日本人は文盲か?(小保方さんより愚か)


ただし、ここで「日本人は」と言っているけれど、俺の印象ではこういうことを理解できない、しようとしない人というのは、「自分は科学について良く知っている」と客観的にみてそれが事実かどうかはともかく自信を持っていて、なおかつ「一般人はバカだ」と見下している人々に多く見受けられる傾向だろうと思う。いわゆる「専門バカ」という種類の人とはこういう人のことを言うのではないだろうか(ちょっと違うかもしれないけど)。