STAP論文騒動のよくわからないこと(その16)

Open ブログ: ◆ 笹井さんを死なせたのは誰か?(STAP)


俺は笹井氏を故意犯と決め付ける、あるいは決め付けないまでもそれを強く示唆するような主張に全く同意できないし、そのような批判自体が「非科学的」だと思っている。そういう点ではこの記事の筆者と同じ側にいるといえるだろう。だけど「敵の敵は味方」というわけにはいかない。


俺の考えでは彼らが笹井氏を死に至らせたのではない。笹井氏は3月にはストレスによりり約1カ月入院している。この時点でスイッチが入ってしまったと考えるべきだろう。きっかけはSTAP論文の疑惑に関わるものであったことは間違いないだろうが、それ以降のことは押されたスイッチを元に戻すことができなかったということに問題があって、不当な批判があったからということは全く関係ないとは言い切れないものの主要な原因ではないのではないかと思う。


笹井氏の自殺を食い止めるには、不当な批判を止めることではなく、休養して治療に専念することであっただろう。3月に辞意を申し出たときに受理すべきであったろう。ただしこれは結果論であって、こうなることを予測できたかというと難しかったのではないだろうか。4月の記者会見でも表情・発言・挙動などに異常なものは感じられなかった。自分だったら気付いて適切な対応ができたかというと全く自信が無いし、自分で出来る自信が無いことで他人を批判する神経を俺は持ち合わせてなない。


報道によれば周囲の目にも明らかに異常を感じられるようになったのは最近のように思われる。周囲は何もしなかったわけではなくてそれなりに注意を払っていたようだけれど、最悪の事態を防ぐことができなかったのだろう。迅速に適切な対応をしていれば防げたかもしれないけれども、これもまた自分なら出来たのかと考えると全く自信がない。



もちろん俺は精神医学の専門家でもなんてもないから、憶測でしかないけれど…