誰だがわからない相手を非難するということ

全盲女子生徒 知的障害のある男性に話聞く NHKニュース
このニュースと直接関係あるわけではないけれど、前々から思っていること。


もう8年も前のことになるけれどこんなことを書いた。「ネットイナゴ」という言葉が出来てすぐの話。
ネットイナゴ(2)


要約すれば、一口にネットイナゴと言っても書き込む動機には様々なものがあるだろうということ。で、この中で

(さらに、ネットの「匿名性」を考えると、「ネットイナゴ」というレッテルを貼ることは慎まなければならない人が含まれている可能性もある。ネットには様々な人が参加しているのだ。)

と書いているのは、つまりはそういうこと。匿名あるいは実名であっても、その人がどういう人なのかは知人間でやりとりするSNSとかは別にして通常わからない。ネットで活動していると今まで見たこともない名前の人や、名前欄に「名無し」「通りすがり」などと書き込む人がやってくる。その中には意味不明なものが含まれる。それも結構高い確率で。そういうのを痛烈に批判する人もいるけれど、相手がどんな人かわからない、相手がどんな人なのかわかったら同じような批判ができないような人なのかもしれないという問題があるんじゃないかと思うんだけど、このことはあまり論じられていないように思われる。