2013-11-04から1日間の記事一覧

直訴

色川大吉氏*4などが既に指摘しているように、少なくとも江戸時代以降、天皇制というのは、現実的支配者に対して不満を持ったり・絶望したりした民衆が天皇に対して救済者として幻想的な期待を抱くということによって存立してきた筈(See eg. 『恋闕 天皇制の…

グローバル化と日本の宗教

しつこく書くけれど「グローバル化」といえば、たとえば農産物の関税を撤廃して自由貿易にしようなんてのがあるけれど「農産物とは何か」が国ごとに違っていては公平にはならないのであって、そこをちゃんと定義しなければならないのである。 だから、欧米人…

「信長様」は間違いか?(その3)

で、元に戻って、なぜ歴史史料に「信長」という記述があるのかという問題。 「織田信長」ではなく「信長」としか書いていない。これはそもそも「織田信長」ではなく「平信長」の「平」を省いたものだろう。織田の場合は「織田三郎」だ。 信長は朝廷から官位…

「信長様」は間違いか?(その2)

もちろんドラマなどで家臣が主君を「信長様」と呼ぶというのは違和感がある。なんでそう呼ぶのだろうか? 脚本家が歴史に無知だからなのか?しかし、単純な無知なら現代の習慣をそのまま過去にあてはめるはずだ。織田信長という名前の社長がいる会社で社員が…

「信長様」は間違いか?

⇒大河ドラマで「信長様!」とか呼ぶのは大嘘 : まとめでぃあ 俺が前に書いた記事 ⇒諱を避ける(その3) - 国家鮟鱇 ルイス・フロイスの『日本史』では織田信長のことを「ノブナガ」と呼んでいる。これは外国人だからそう呼んでいるのでないことは、息子の信…