2014-03-24から1日間の記事一覧

武田信玄の「ラブレター」(その12)

残る問題は いわんや昼夜とも弥七郎と彼の儀なく候 の部分だけだ。これさえ解決すれば、今までの諸先生方の説よりも俺の仮説の方が遙かに優れている。 なんてことを書くと、この前の「信長の天下」のときのように「史料に基づかない推測(願望)」なんてあざ笑…

武田信玄の「ラブレター」(その11)

既に書いたことだけれど「虫気」は三尸(さんし)の虫によって起こると考えられていた(上尸・中尸・下尸の内、中尸が腹の虫)。 弥七郎に頻りにたびたび申し候えども、虫気の由、申し候間、了簡なく候。全く我が偽りになく候事。 は、弥七郎が虫気だという情…

武田信玄の「ラブレター」(その10)

で、最初に戻って 一、弥七郎に頻りにたびたび申し候えども、虫気の由、申し候間、了簡なく候。全く我が偽りになく候事。 この解釈について、通説・乃至説では いままで弥七郎に言い寄ったことはある。しかし弥七郎は虫気を理由に断ってきた 鴨川達夫説では …

武田信玄の「ラブレター」(その9)

⇒武田信玄の「ラブレター」(1〜4) ⇒武田信玄の「ラブレター」(5〜7) ⇒武田信玄の「ラブレター」(8) 次に 内々法印にて申すべき候えども、甲役人多く候わば、白紙にて、明日重ねてなりとも申すべき候。 この部分について『武田信玄と勝頼―文書にみる戦…