「かなしばり」の恐怖

昨夜、久しぶりに「かなしばり」になった。超恐ろしい。
夜中ふと気付くと、何か嫌な予感。
寝相が悪かったのか手がしびれて動かない。しかも両手。
とりあえず起き上がろうと思ったら、何と、そのしびれた手が起き上がるのを止めようと身体を制止する。しびれているので手の感覚はないが、身体に圧力は感じる。
しばらくもがいていると、何と、手が二本だけではないことに気付く。六本くらいあるみたいだ。
無茶苦茶恐ろしい。恐ろしいが、冷静に考えてみればこれは夢である。そんなことがあるはずがない。
というわけで、無我夢中で目を開けて、気合を入れて起き上がり、恐ろしさから逃げるためにテレビのスイッチを入れようとした。ちなみにその時、カーテンの隙間を見るとまだ夜は明けていない。


ところが、スイッチを押してもテレビがつかない。何度押しても画面は真っ暗なまま。なんてこった!
そうやってあせっていると、何と、またいつの間にか布団の中で寝ている自分に気付く。
そう、実はまだ夢の中だったのだ。
で、今度こそはと思い、起き上がりテレビのスイッチを入れる。しかし、またもや画面は真っ暗なまま。
もしやと思い、落ち着いて考えると、またもや布団の中で寝ている自分に気付く。
一体何度それを繰り返したのだろうか?
最後にやっと、本当に起きて、テレビをつける。時間を確認すると、まだ夜の4時過ぎ。
ほんの数秒間見ていたが、睡魔が襲う。
で、テレビをつけたまま、再び布団に入り、そのまま熟睡。
熟睡ではあるけど、何十分間隔かで目覚め、その度にテレビを少し見ていたような気がする。
ニュース番組に朝青龍が出ていたのを記憶しているので、本当に見ていたのだと思うが、実を言うとそれが現実だったのか夢だったのか確信がない。
テラオソロシス。


世の中にはオカルト否定のあまり、「かなしばり」自体を否定する人もいるみたいだけど、俺はしょっちゅう経験している。今年はこれが初めてだったけど、数年前は毎日のようになっていた。


もちろんこれは心霊現象ではない。わかっちゃいるけど怖いものは怖い。