「疑似科学」に対抗するには

批判は一〇〇パーセント正確でなければならない。頭に血が上った科学者が間違いを犯して、それがその後の議論の焦点になってしまい、本来の主題から注意が逸れてしまうことがあまりに多すぎる。ちょっと間違っていることはあるけれども大きな反撃を加えたことになるより、完全に正確であるほうが望ましい。

(「きわどい科学」マイケル・W・フリードランダー 白揚社


今話題の「鏡の法則」。
何か胡散臭いと感じるのは理解できるんだけど、だからといって、これに感動した人に本気で注意を促したいと思うのならば、いい加減な批判をしては逆効果になるでしょう。素人目におかしく見えても科学的に正しいということはあるから、素人考えで批判するのは慎重にすべきですね。


とはいえ、誰でもネットで発言できる社会だから、素人批判を止めさせるわけにもいかない。もちろん誤った批判があったとしても、それで疑似科学が正当化されるわけではないのは当然だけど、相手はそこを突いてくることが予想されるわけで、問題が複雑化しないうちに、早期に専門家による適切な対応を期待したいところ。