思考のパターン化

今回の不二家の件に関しては、巡回先にしている論壇系ブログを見る限りでは、あまり面白い記事がないんですよね。それよりも検索してたまたま見つけた記事に鋭いものを見つけたりして。丁度一年前の1月18日にライブドアショック東証に注文が殺到して、売買停止になったときのブログ界の反応と似ている。


どうもね、論壇系の人は頭が良いんだけど、知識がいっぱいあるから、それが邪魔してるんじゃないかと。「同業他社との競合」だとか、「極端に要求水準が高い」だとか、「正直者はバカを見る」とか、そういう「物語」があって、そういう「物語」の中では、確かに、他の人よりも優れた、素晴らしい洞察ではないかと思う。だけど本当にそういう「物語」が本質的なことなのか。


「期限切れだからといって体に毒ではない」という主張はいっぱいあるけど、「そもそも何で賞味期限の切れた牛乳があるのか」という当然すぎる疑問を指摘するのをほとんど見かけない。「牛乳が余ることは想定していなかった」と会社は言っているけど、この問題は、「廃棄方法の規定さえ存在しなかった」ことよりも、普通に古いのから順番に使っていけば余らないのが当然であり、それなのに余ったということの方が重要だと思うんだけど、そういうツッコミもない。


過去の知識・経験に頼るんじゃなくて、現実に報道されている情報を、もっと分析してみるべきじゃないかと、そんな風に思うんですね(偉そうでスマソ)。