ソース
容疑
調べでは、高篠容疑者は昨年六月二十二日午前一時ごろ、同区上名古屋二で、タクシー運転手長沼章次さん=同 市北区、当時(68)=が運転するタクシーから下車する際、支払いをめぐって因縁を付け、路上に土下座させた上、持っていた三百五十ミリリットル入りペットボトルで頭を殴り、入っていたお茶を頭から掛けるなどの暴行を加え、長沼さんを外因性の急性心不全で死亡させた疑い。
- 毎日
高篠容疑者は長沼さんに土下座を強要し、持っていた350ミリリットル入りのお茶のペットボトルで頭を1回殴ったうえ、頭から中身の茶をかけたという。
調べでは、高篠容疑者は昨年6月22日未明、名古屋市西区の路上でタクシーから降りる際、料金の支払いをめぐって運転手の長沼章次さん=当時(68)=とトラブルになり、長沼さんを土下座させた上、350ミリリットルサイズのペットボトルで頭を殴り、中身の茶を頭からかけて、直後に死亡させた疑い。
- カーセンサーラボ
約30分に渡って運転手を車外で土下座させて激しい口調で叱責したり、ペットボトルを投げつけたり、その中身を浴びせかけるなどの一方的な暴行を加えた。
中日「ペットボトルで頭を殴り」・毎日「ペットボトルで頭を1回殴った」・スポニチ「ペットボトルで頭を殴り」・カーセンサーラボ・「ペットボトルを投げつけたり」。
死因
- 中日
- 毎日
今年4月になって、長沼さんに対する肉体的、精神的な一連の暴行が急性心不全を引き起こした疑いが強いことが分かり、傷害致死容疑での逮捕に踏み切った。
高篠容疑者の暴行が過度のストレスとなり心不全が発症したらしい。
- カーセンサーラボ
「男の暴行が外因性のストレス となり、心臓発作を誘発した」と判断。
容疑者
- 中日
高篠容疑者は「暴行はしていない」 などと容疑を否認している。
- 毎日
同容疑者は暴行を否認しているという。
高篠容疑者は「殴ってもいないし、茶をかけてもいない」 と容疑を否認している。
- カーセンサーラボ
調べに対して男は「そんなことはしていない。言いがかりだ」などと容疑を否認しているという。
「肉体的、精神的な一連の暴行」(毎日)とあるが、容疑者は「暴行を否認しているという」(毎日)。ということは、「精神的な」暴行も否認しているということになるが、「殴ってもいないし、茶をかけてもいない」(スポニチ)からは精神的な暴行を否定しているニュアンスが伝わってこない。土下座させたことは認めているのか?容疑者は何を否認しているのだろうか?ところで「暴行」の物的証拠はあるのだろうか?外傷の有無は?茶をかけたのなら衣服が濡れていただろうが、記録として残っているのか?
被害者の状況
- 中日
「謝れ」と怒鳴られた長沼さんは土下座したが、直後に気分が悪そうな 表情を浮かべ、座り込んだ。同容疑者がなおもペットボトルで頭をたたくなどしたため、倒れ込んで意識を失い、その後、死亡した。
- カーセンサーラボ
気分不良を訴えて路上に倒れてからも男は罵声を浴びせかけていたとの目撃情報
- 毎日・スポニチ(記述なし)
この部分バラバラ。被害者は座り込んだのか、倒れたのか。座り込んだのに頭をたたいて、その後倒れこんでからも罵声を浴びせたと解釈することもできるが不明。毎日・スポニチの記事にないことからすると、独自取材によるものか?
目撃者
- 中日・毎日・スポニチ(記述なし)
- カーセンサーラボ
「名古屋市西区上名古屋2丁目付近の市道で客とトラブルになった68歳(当時)の男性運転手の様子がおかしい」と、仲裁に入った別のタクシー運転手から通報が寄せられた。
被害者の病歴
- 中日
心筋こうそくの病歴があった
- 毎日
87年ごろから心筋梗塞を患っていた
心臓疾患があった
- カーセンサーラボ
心臓の持病があった
暴行時間
- 中日・毎日・スポニチ(記述なし)
- カーセンサーラボ
約30分に渡って
トラブルの原因
- 中日
長沼さんが支払いのためにメーターを切った後に、カード決済を要求したが、既にメーターがリセットされてカード決済ができなくなったためトラブルになった。
- 毎日
高篠容疑者は同市内の金山駅で長沼さんのタクシーに乗車した際、「2000円で自宅まで行ってほしい」と言い、長沼さんも同意したという。到着後、高篠容疑者は「クレジットカードで支払いたい」と申し出たが、長沼さんは料金を合わせるために到着直前にメーターを切っていたため、カードで支払いができず口論になったらしい。
名古屋市西区の路上でタクシーから降りる際、料金の支払いをめぐって
- カーセンサーラボ
クレジットカードでの支払いを求めた男に対し、運転手が「現金でないと困る」と答えたところ、男性が「口の利き方が悪い」と逆上。
(真否不明だが)毎日の記事が詳しい。どの記事を読んだかによって違った印象を受ける可能性がある。
捜査
- 中日
同署は慎重に死亡との因果関係を捜査。司法解剖やそれに基づく鑑定などを長期間かけて行い、高篠容疑者の暴行が引き金となり、急性心不全につながったと判断し、傷害致死容疑の適用に踏み切った。
- 毎日
同署は当初、暴行容疑での立件を検討したが、殴打と死亡の因果関係を明らかにするために詳しく調べていた。今年4月になって、長沼さんに対する肉体的、精神的な一連の暴行が急性心不全を引き起こした疑いが強いことが分かり、傷害致死容疑での逮捕に踏み切った。
- スポニチ(記述なし)
- カーセンサーラボ
警察では男性の死亡と暴行の因果関係を調べてきたが、運転手の死因が外因性の急性心不全だったことが今年春に判明。
その他
- 中日
暴行と心臓発作の因果関係については、一九六一(昭和三十六)年、最高裁が、口論となった料理店主を突き飛ばし転倒させて心筋こうそくで死亡させた男に実刑判決を出している。同署はこの判例などを参考にして捜査を進めていた。
以上