方丈の広縁の天井は血天井と言われ、天井の斑点は伏見城に立てこもって城を死守した徳川家康の重臣・鳥居元忠が、落城の際に割腹した血で染まった床板を使ったものとされている。この斑点は学者の鑑定で血液によるものであることが証明されている。
ここでは「学者の鑑定」とあり、誰なのかわからない。そういうことは、わかっているならばちゃんと書いてほしいと常々思っている。とっても大事なことなのだ。このケースでは名前が書いてある情報があったのは幸いであった。「古畑種基」という学者なのだそうだ。
⇒"血天井" "古畑種基" - Google 検索
で検索すると何件かヒットする。
正伝寺のパンフレットに、
最近血液学の権威として知られている古畑種基博士の研究により、368年以前の人間の血液であると科学的に証明されました。
と書いてあるらしい。
⇒伏見城遺構のある正伝寺
古畑種基博士とは何者か?
古畑 種基(ふるはた たねもと、1891年6月15日 - 1975年5月6日)は日本の法医学者。三重県出身。東京大学医学部名誉教授。ABO式血液型の研究に多大な功績を残す。科学警察研究所所長を務め、科学捜査の研究に寄与する。日本の法医学の草分けの一人である。
反面、死後、その鑑定について専門家から多数の疑義が上がり、一部には「捏造」も指摘された。これを受けて岩波書店はその著書を絶版とした。
とてつもない大物ですね。でも後半が気になる。
うーむ悩ましい…できれば再鑑定してほしい。
(追記)
⇒妖しい者ではありません。…多分。|血天井 〜宝泉院〜
によると、宝泉院の解説では、
血天井の血痕は市田博士によって京都西加茂、正伝寺に伝わる元忠一党らの血天井から血液反応を調べた所、当時代のものであることを証明されている。