「神話」とは
必ずしも神が出てくるとは限らないし(「神話」の原語であるmythには、「神」と関連する意味はない)、神が出てくるとしても一人であったり、多数であったり、その形態は神話によって様々である。
アマテラスはスサノオ、オオクニヌシ等の神代だけではなく、神武はもちろん、歴史学で実在が唱えられている応神天皇以降または継体天皇以降であっても神話的要素が含まれているし、天智・天武・持統にだって神話的な要素が含まれていると考えるべき。
そんなことはわかっているって言われるかもしれないけれど、それが現実の研究においてどれだけ反映されているのだろうか。陰謀論(朝廷の正当化のために創作されたとか改竄されたとか)を歴史家が唱えているのを良く見るけれど、そういう主張をする前にどれだけ「神話」として読み解く作業をしているのか疑問に思う。