ヤギさんはなぜ手紙を読まずに食べたのか

はてなブックマーク人気エントリー
やぎさんゆうびんの謎


この手の考察は大好物なんだけれど、これはどうだろう?


子供の頃から思っていたのは、ヤギは紙を見ると後先考えず条件反射で食べてしまうのではないかということ。ただ改めて考えてみると、これには重大な問題点がある。手紙を食べてしまったヤギは、内容を問い合わせるために手紙を書いているのである。手紙を書くということは、当然その時にも紙を見ているわけで、それを食べないのはどうしたことか?


そこで俺が昨日10秒で導き出した答えは、出す手紙と貰う手紙、両者には違いがあるということ。出す手紙は自分の負担によるものである。自分が出す手紙の紙を食べてしまったら、新たに紙を使わなければならないが、それにはコストがかかる。だから食べたくても我慢する。一方、貰った手紙は他者の負担によるものである。他者から受け取った物はそれを消費するのに躊躇がない。


もちろん、貰った手紙を食べてしまったら、問い合わせの手紙を出さなければならないわけで、コストがかかるのであり、結局は自分に跳ね返ってくるのであるが、そこまでは思いが至らないのだ。ヤギさんたちは、手紙のやり取りの繰り返しという無駄遣いの連鎖を断ち切って、その費用を他に回せばいいのだが、それが出来ずに彼らの家計を圧迫しているのである。


しかし、この無駄遣いによって利益を得ている者もいる。そう、ゆうびん屋さんや紙屋さんである。もし、ヤギさんたちが無駄に気付いて、手紙のやり取りを止めてしまったら、彼らは失業してしまうかもしれない(もちろん、人手不足の職種に移動することで雇用のミスマッチが解消されるかもしれないが)。


この構図は別の何かに似ているのである。