フランス紙襲撃テロ事件について(その1)

まずこの事件の名称だけど、ウィキペディアに「フランス紙襲撃テロ事件」という記事があるので一応それに倣っておく。
フランス紙襲撃テロ事件 - Wikipedia


ただし、マスコミ報道を見るとまだ「アメリカ同時多発テロ事件」のような名称は定まっていないように思われ、朝日新聞asahi.comはトピックスで「フランス連続テロ」を使用し、毎日新聞は見出しで「仏連続テロ」を使用しており、読売は「フランス連続銃撃テロ事件」と表記したものが多い。


フランス紙を襲撃した事件と、ユダヤ系食料品店の立てこもり事件は繋がりがある可能性が高いから「連続テロ」という呼称の方に落ち着くのかもしれない。


で、そうなると犯行の動機は何だ?ということになろう。フランス紙襲撃は風刺画に怒ったからという解釈は可能だが、もう一方の事件はユダヤ系食料品店と警官がテロの対象になっているわけで、フランス紙とユダヤ系食料品店はイスラム過激派の攻撃対象として理解できるけれど、警官は動機がよくわからない。また襲撃対象が複数あるということは、フランス紙を襲撃することが最初から決まっていたのだろうか?とにかく何かを襲撃しようとターゲットを探していてフランス紙とユダヤ系食料品店が選ばれたという可能性もある。もっとも二つの事件が繋がっているといっても、どこまで連携していたのかということもあり、まずフランス紙を襲撃することは決定事項であって、お前らがそっちを襲撃するなら俺も同時に何かを襲撃してやろうという話だったかもしれない。


フランス紙がターゲットになった経緯がどうだったかによって、事件の性格が若干変化するように思われるが、それを明らかにすることは、実行犯が死んでしまったので難しいかもしれない。