犯罪とミュージックビデオ

「テロ賛美罪」について考えていて、ふと思ったこと。


俺はYouTubeで海外のミュージックビデオを見るのが趣味の一つなんだけれど、アメリカのヒップホップ系のビデオでは麻薬や犯罪絡みのものが結構ある。ギャングスタ・ラップって言うの?正直詳しくないけど。
ギャングスタ・ラップ - Wikipedia
当然、子供に悪影響を与えるといった批判もあるけど、スラムの黒人にとってはこれが現実なんだといった肯定的な意見もある。ともあれ法律で規制されていないから見ることが可能なんだろう。


一方、主にヨーロッパのダンスミュージックのビデオでたびたび見かけるのが、覆面をした男性2人組、あるいは男女、あるいは女性2人組あるいは3人組が商店を襲って店主を銃で脅したりして金を奪い、車で逃走してそのまま旅に出るというもの。ほとんどが結末で捕まるということもなくそのまま終る。


見るたびに「なんだこれは?」って思う。明らかに犯罪なだけでなく、銃などの人を殺傷できるもので脅すという点で非常に悪質である。それなのにそれを批判ではなく肯定しているように見える。歌詞はわからないけれど、おそらくは「自由」がテーマなんだと思う。


正直非常に不愉快だ。けれどみんながそう思えば、こんなビデオは国家が規制しなくたって流せなくなるのではないか?にもかかわらずそうはならない。ということは俺は理解できないけれど、このビデオに込められたメッセージを肯定する人が多いということなんだろうか?だとしたら、それが何なのかを知りたいのだが、言語の壁もありわからない。


一部の人に人気なだけで大多数に肯定されているわけではないのかもしれない。肯定はしないがそういうビデオを作る権利は守るということなのかもしれない。でも何か釈然としない。テロによる犠牲者もいれば強盗による犠牲者もいるではないか…



※どんなビデオがあるかすぐには思い出せない。

これは近いけど、結末で死ぬし、明らかに「俺たちに明日はない」を意識しているからちょっと違う(しかしこれも自爆テロの一種じゃないのか?)思い出したら貼る。


(追記)

これはソフトな方。まだまだあるはずだがいざ探そうとすると見つけられない…