俺は鎌倉時代の歴史に詳しくないので、実朝暗殺についての有力説がどれなのか知らないんだけれど、ついつい比較したくなってしまうのが「本能寺の変」。
本能寺の変については朝廷黒幕説だとか、秀吉黒幕説だとか、家康黒幕説だとか、イエズス会黒幕説だとか、いろいろな説がある。しかし、一番有力なのは明智光秀単独犯行説であり、その他の黒幕説については、トンデモ視されていると言えば言いすぎかもしれないけれど、キワモノ的に見られているとは言えるんじゃないかと思う。
それと比較すると、実朝暗殺事件は各種の黒幕説が真面目に取り上げられていて、むしろ公暁単独犯行説が、あまり重視されていないようにみえる(よく知らないけれど)。
この違いって何なんだろう?根拠とされているものは両者ともそれほど違いがあるようには俺には思えない(これも自信があるわけじゃないけれど)。
最大の違いは情報量の多さかもしれない。本能寺の変についても、考察する上で充分な情報が揃っているとはとてもじゃないが言えないけれど、それでも実朝暗殺事件よりは情報量は多いだろう。だから、黒幕説を否定できる根拠も多数存在するが、一方、実朝暗殺については、それが不十分だということではないのだろうか?
といっても、本来なら、そういう場合は黒幕説のような「陰謀論」に慎重になるべきなのではないかと思うのだけど、逆の状態になっているのだとすれば不思議といえば不思議。
(追記 23:54)
公暁の犯行の背後には、北条氏の源家討滅あるいは三浦氏の北条打倒の策謀が存在したのではないか、と後世の研究家に推測されているが確証はない。またそれらの背後関係よりも、公暁個人が野心家で実朝の跡目としての将軍就任を狙ったところに、この事件の最も大きな要因を求める見解もある。
単独犯行説も一応あるみたい。けど「将軍就任を狙った」というのはどうだろう?本能寺の変の場合もそうだけど、野心で暗殺して成功する可能性ってどんだけあるのか疑問。
それよりも、
(以下自重)
⇒北条義時 - アンサイクロペディア
まさに俺の疑問思ってることに対する答えが書いてあってびっくり。ソースがソースだけに真偽は不明だけど。