なんどか言及していますが、CCCが図書館業務をアウトソースされること自体は大きな問題がないと思っています。一般的に言って、CCCという企業が悪徳を是とする企業と見做されており、明らかに法的な問題を無視して事を進めるという認識でもない限り、CCCであることによって危惧される問題を考えるのはちょっと先に行きすぎです(少なくとも過去の問題事例や現在の企業体質みたいなものとセットで語れないとアンフェア)。
⇒TSUTAYA図書館とリコメンドシステムの問題点は誤解されている - novtan別館
CCCが悪徳企業だと言うつもりはないけれど(良く知らないから)、しかし不安感があることは否めない。なぜ不安があるのかというと、何でTカードを導入しなければならないのに納得がいかないから。
もちろん、利用者に「おすすめ」を提示するとか、蔵書の充実に活用するとかの説明はされている。でも、それだけなのかといえば、そうではない可能性もある。最新の情報は知らないが俺が見た時点では検討中ということになっていた。無論その場合でも利用される情報は
⇒武雄市長物語 : 図書館貸出情報の扱い、ご安心ください!
というような情報になる、とされている。
それでも問題があるという話は承知しているが、それ以前に本当にそうなのかという不安がある。というのも「そんなことをして企業側に何のメリットがあるんだ?」という思いがあるから。私企業が公的な仕事を請け負うメリットといえば、当然のことながらそれに対する報酬を受け取るということがある。それで話が完結するのならいい。
だが、それにプラスアルファの利益を目論んでいる場合もある。たとえばコンビニが公共料金の収納を代行しているのは手数料が入るということはもちろんだが、それに加えて支払いにきた客が商品をついでに買うということを期待しているという面が大きい。
別にそれがけしからんというわけではないが、CCCの場合、図書館事業に乗り出して報酬を得ようとしているのか、それともそれ以上のことを期待しているのか?、その場合何を期待しているのか?ということが、どうも良くわからない。わからないから様々な憶測を生む。
そこが不信感の原因の一つになっていると思う。