茨城しぐさ

語り継がれる「江戸のしぐさ」参考、茨城・守谷市が道徳冊子を作製 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

 守谷市は、現代に語り継がれる「江戸のしぐさ」を参考にして、5、6年前から市内の小中学校で独自に学校や家庭での行動などについての独自のマナー「しぐさ」を定め、普及させてきた。今回の道徳冊子は、市内の小中学校の教諭9人で構成する推進委員会を昨年5月に設置して、各校で定めたしぐさをまとめた。


検索すると守谷市立高野小学校のページに2014/10/08日付『「しぐさ」から心の豊かさを』という記事に、

 さて,先月の23日に中央公民館で守谷市PTA連絡協議会指導者研修会が行われました。内容は,NPO法人ひと・まちねっとわーくの池田馨先生の講演で,演題は「江戸しぐさから学ぶ親の姿」でした。「江戸しぐさ」とは,もともと商売繁盛を願った江戸の商人の行動に由来し,町人まで広がった「しぐさ」ということですが,調べてみると諸説があり,その歴史や普及した経緯については曖昧なところもあるようです。しかし,「しぐさ」を「人への気配り,思いやり,心配りを態度や行動にあらわしたもの」と捉えるならば,今の社会にその普及を図ることは大いに意味があることだと思います。代表的な「江戸しぐさ」として,「傘かしげ」(雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違うこと)や「肩引き」(道を歩いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩くこと)などがあります。ぜひ,他にも探してみてはいかがでしょうか。

校長室 掲示板
と書かれている。どうやらこのNPO法人ひと・まちねっとわーくというのが熱心に啓蒙活動をしているようだ。


で、このNPO法人のサイトを見ると、
みんなでつくろう!茨城しぐさ
というページがある


『「茨城しぐさ」活動の手引き』(PDF)
を見ると『「茨城しぐさ」運動実践団体一覧』とあり、保育園から小中高まで実践例が紹介されている。水戸女子高校は「水戸女子 Style」というおしゃれな名前で、これだけ見たら「江戸しぐさ」の派生だとは気付かない。


しかし、この広がりようは一体なんなんですかね?高野小学校の校長先生(だと思う)は自分で調べてみて「歴史や普及した経緯については曖昧なところもある」というところまでわかっていながら(いや曖昧どころじゃないけれど)、「今の社会にその普及を図ることは大いに意味がある」として肯定的に捉えている。おそらく他のケースもそんな理由なんだろう。多分批判しても「何がいけないのかわからない」「大げさに考え過ぎ」という反応が返ってくると思われ。