『言経卿記』『駿府記』にちまちま出るし、やはり、これが分からんと読み辛いということで、漢方薬の本も読むことにした。家康は中国の書物とか仏教関係とかの講義・討論会を聞いたりしているのだけど、そこは、後々…。この人を捕まえて教養がないとか、本当に言えんよなあ…。
— アリノリ (@a_ri_no_ri) 2015, 12月 6
家康公は教養がないというより『芸事に疎い』といったほうがピンとくるイメージを勝手に持ってます。勉強自体はものすごく好きなのだろうし頭は良いのだろうけれど、『教養』にくっついてくるめんどくさい格とかあれこれは遠ざけていたのかな……和歌とか能とか……
— とくぞう@沼底で待ってる (@sv_g8) 2015, 12月 6
そもそも俺は徳川家康に関する本をそんなに読んだわけではないので、徳川家康に教養がないという評価の存在自体を知らないんで、具体的にどこでそう言われてるのか知りたいところ。
で、仮にそういう評価があったとしても、それは下の人が書いているように『芸事に疎い』という意味ではなかっただろうかと。
さて、その徳川家康の子孫の暴れん坊こと八代将軍吉宗だが、儒学者として彼に使えた室鳩巣は吉宗のことを
御文盲に御座なされ候
と評価したのであった。
吉宗は詩歌管弦といった貴族的教養は乏しかったようである。しかし彼に学問の関心や教養が、まったくなかったわけではない。むしろ実証的・実利的な学問関心については、彼ほど幅広くかつ強烈だった人物は珍しいといえるだろう。
と解説している。
- 作者: 大石慎三郎
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吉宗のご先祖様だった家康もそうだったのかもしれない。
(なお、これもまたいわゆる「反知性主義」というものの範疇に入るものであろう)
(追記)
ただし和歌は単なる趣味や教養じゃなくて、現代的な感覚と異なり政治学の教科書的意味合いもあったはず。なお『故老諸談』という史料に家康のそのあたりの思想が書いてあるらしいのだが出版されてない模様。