「新宿駅なのに京浜東北線の車両が入っていた。

『君の名は。』を観た鉄オタの突っ込みどころが常人には理解できないレベルでもう怖い - Togetterまとめ
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俺はこの映画のこと殆ど知らないし、鉄オタでもないけれど、この話は実に面白い。


何が面白いかというと、

新宿駅なのに京浜東北線の車両が入っていた。普通は信号的に不可能」

という話に新宿駅京浜東北線が乗り入れてるのは誰でも気づく」というような反応があること。


もちろん京浜東北線新宿駅に乗り入れてない。そんなことはわかる。東京近郊に住んでれば誰でも知ってると思うし、地方在住で知ってっても何の自慢にもならない。ここで言ってるのは「普通は信号的に不可能」ということでしょう。


俺は言われるまで気付かなかった。まあ、そんなことは気にしたことがないというのが主な理由なんだけど


いや、今でもわかっていないかもしれない。ただ、山手線と京浜東北線は載ってるレールが違うから一部平行に走っているけれども、車輌が隣のレールに移動するということはないし、そんなことをする必要もちょと思い浮かばない。俺は全く詳しくないので実は入れ替えることが可能なのかもしれない。車庫からなら出来るのかもしれない。また山手線ではなく埼京線とか他の路線で可能なのかもしれない。もちろんクレーンで持ち上げて移動させるのなか可能だろう(と思う)。「普通は信号的に不可能」とはそういう意味なんでしょう。「信号的に」というのは素人には難解だけど、レールの切り替えをするために必要な信号が無いということか?とにかく単純な新宿駅京浜東北線があるのはおかしいという話ではないことは明らか。


「誰でも気づく」と言ってるのはそのような意味じゃなくて、新宿駅京浜東北線があるのは現実とは異なるということに気づくってことでしょう。鉄オタ氏が言ってることと論点がズレてるんでしょう。


※単純にこの映画の世界設定では京浜東北線が新宿を経由するということになってるというだけのことなのかもしれないけど。


で、例の件もそう。「貧困なら贅沢してはいけないのか」というような主張が識者からいっぱい出てきている。でも。それは「相対的貧困の人は贅沢が可能か?」という疑問の答えには全くなっていない。電車の件は検証すれば可能か不可能か答えははっきり出る。貧困の件は生活費のやり繰りによっては全く不可能とは言い切れない。ただ不自然ではある。少なくとも言えるのは(資産を持たない)相対的貧困の母子家庭であのような贅沢がどうにか可能かもしれないのは一部の者だけで極めて特殊な例だということだ。しかし彼らは「貧困なら贅沢してはいけないのか」という問題としてしか理解しようとしない(できない)。


この手の落とし穴って結構あるように思う。